那珂はなにも答えない私と不安そうに私を見る恋を交代に見る


『なにがあった?』


那珂が聞く



『帰ってから話そう、流加いいよな』


『うん』


そう頷いた


恋には話したけど那珂や蛍は忙しそうでまだ話せてないから


ちゃんと話さなきゃね


恋も不安がってるし



佐野さんと歩ちゃんが来たから話しは中断



少し話してから佐野さんを見送った



歩は最後まで笑顔だった



『歩さみしくない?』



『さみしくないわけじゃないよ、でもさ、会えないわけじゃないし、別れたわけじゃないし、明の帰るとこは私のとこだから、だから大丈夫、明の夢の為に頑張るんだから私も頑張るしかないじゃん』



そう言う歩の顔はいい顔だった



そんな歩を見てるとやっぱり私も今するべきこと、やれることをするべきなのかもしれないと思ってしまう



歩たちと駅で別れて家に帰る


恋はさっきのことが不安なのかただ黙って私の隣を歩いていた


那珂も蛍も恋の様子に気づいてるのかあまり話しかけてこなかった


もちろん真琴さんや沙菜も異様な雰囲気にただ那珂や蛍と話して居るだけで私と恋にはなにも話しかけなかった