みんなはそれを聞いて笑う


『まあ、恋のストーカーのおかげで今があるんだけどね』


なんて流加が笑う


『まあ、それもそうだな』


那珂も言い蛍も頷く


『姫が入ってからはもう姫の為にバンドしてる感じかな、姫を守る為に』


『だな、姫は寂しがりやの強がりだから目を離すと居なくなるからね』


『そうそう一人にすると消えちゃうからね』


なんて言うと流加が膨れる


『お前らなたまには岡崎を自由にしてやれよ、あんなに連絡きたら怖いから』


兄貴が言う


『仕方ないじゃん心配なんだもん』


『いやいや、結局お前らが姫失うの怖いんだろ』


ずっと聞いてた結城に言われた


その通りなんだ


姫が居なくなってしまうのを俺たちは多分恐れてる


姫が居るから俺らは強くなれるから


『だな』


なんて那珂が笑う


『大丈夫です、私の居場所はここなんで、消えたりしません、ご心配なく』


なんて流加が笑う


『なんか結局お互いにみんなを必要としてるんだな、お前らすげぇわ』


なんて言われた


姫が居るから俺たちが居て


俺たちが居るから姫が居るんだよな


多分これはこれから先も変わらないだろう