電話を切ってから那珂と蛍が心配そうに俺を見るからさっき流加から聞いたことを説明した


『なんだ、そっか、そうだよな、姫の兄貴も卒業だったんだよな、なあ、今度みんなで墓参り行こうぜ』


『そうだな、挨拶しに行かなきゃな』


確かにそたうだ、一度も行けてない


行ってちゃんと挨拶しなきゃな



『ねぇ、お前らはさなんでバンド始めたの?』


周りに居た同級生が聞いてきた


『ああ、始まりは那珂がやってたんだよな、なんかそれに誘われて蛍が入って俺が入ってみたいな感じ』


そう俺が答えたら那珂が話し出す


『なんでもよかったんだ、親の言いなりとかじゃなく自分にしか出来ないことをしたかったんだよね、その時なんとなくギターを触ったら楽しくてギターだけじゃたりなくてベースやドラムなんかも触ってたらいつの間にかバンドしてるようになってた』


そうなんだよな

まさか那珂がバンド組むなんて出会った頃は想像してなかった



『それからメンバー入れ替わりしながらやってたんだよな、高校になって、蛍がうちに住むようになって、ちょうどドラムが辞めたから暇ならやれってやらしたらハマってね、でも他のメンバーと蛍が合わないから喧嘩になって、もう面倒だから当時一緒に暮らしてた恋にギターやらすことにしたんだよな』


なんて続けて言う那珂