お兄ちゃんも確かに中学になって生き生きしていた


あの頃の私は付属に入ったことでお兄ちゃんも嬉しいんだと思ってた


でも本当は違ったんだね、大切な友達ができて夢を誰かに話せることが嬉しかったんだね



『悠との出会いは俺には奇跡だったんだ』


なんて言う佐野さん


『それはお兄ちゃんだって同じですよ、佐野さんと会えたからお兄ちゃんは幸せだったって思います、それにこうしてみんなにお兄ちゃんの夢たくせてるからだからありがとうございます』



うまく言葉に出来ないけど佐野さんに伝えた


『岡崎、日本語おかしいぞ、まあ確かにそうかもな、お前らが代わりに夢を叶えることで、岡崎の兄貴はきっと喜んでくれるさ、でもな、そこが一番大切なわけじゃない、佐野お前も間違えるなよ、お前がお前らが夢を叶えることに意味があるんだからな』


先生が言う


『わかってますよ、歩置いて離れるんですから半端な気持ちじゃ出来ないんで、まあ淋しい思いさせちゃうんですけどね』



『大丈夫だよ、私は淋しくなったら流加に泣きつくから』


『そしたら私は結城さんに泣きついて歩を佐野さんの元に連れて行きますよ』


『岡崎が言うと本気に聞こえるな』


『いや、本気なんですけど?』


『あ、マジ、結城も大変だなワガママな姫の居るバンドを事務所に居れるなんてな』


『ワガママじゃないですから』


『いや、まあ確かにワガママなわけじゃないか、あいつらが単に甘やかしてるだけだな』



なんて言うから笑ってしまう