校門にはすでに流加たちが居た



『何時からですか?ライブ』


想羅ちゃんが聞いてきた



『予定では六時から』



『じゃあ、先生誘って行きますね』


『うん、来てね、チケットとか無しでゲリラライブだから』


『恋、私が歌わないったらどうなるの?』


流加が言う


『え?流加が歌わなきゃ俺が歌わされるのかな?』


多分そうなるよね、流加が入るまでは色んな奴らが歌ってたし、俺や那珂が歌ってた時期もあるから


『ふーん、じゃあ歌わない』


『え?』


『私がギターしてあげるから恋が歌いなよ』


『流加、怒ってる?』


『全然、ライブ好きだし楽しいからいいよ、でもすんなりはい歌いますとか言うの嫌だから嫌がらせ』


なんて笑う


ヤバイな、どうにかして流加に歌ってもらわなきゃ



みんなはそれも楽しそうとか話しが盛り上がってる


このままじゃマジで流加が歌わなそうだなら流加を連れて一度家に帰る



『着替えてライブハウス行くぞ、姫に変身してくだはい』


そう言うと


『なんで?卒業ライブでしょ?那珂たちはもうライブハウス行ってるの?』


着替えずに聞いてきた流加



『いや、まだ学校じゃないかな?もうすぐ戻ってくると思うけど、、、』


なんて話してたら玄関が開いた