seid恋




ついに来た卒業


高校生活は気づけばバンドと流加の為に使ってた気がする



那珂にバンドしないかと誘われて始めたギターにはまり、曲を作る楽しさを知った


そして流加の歌声を聞いた瞬間彼女に歌って欲しいと思い声をかけた



そこからは流加の為に流加を守りたくて流加だけを見ていた



色々な闇を抱えていた流加だからこそ流加の歌声は人を惹きつけるのだろう



本当俺はメンバーと会い結城と出会い楽しい高校生活を送ることが出来たんだ



『恋、お前卒業式まで遅刻する気かよ』



リビングから那珂の声が聞こえる


『今日は那珂たちと行きなよ、私は沙菜と行くからさ』


なんて流加が言う



『嫌だね、制服で流加を送れるのは最後だから送らせてよ』


そう流加に言う


『わかった、でも卒業しても私が卒業するまでは送り迎えしてくれるんだよね?』



『ああ、もちろん送り迎えさせてもらうよ』



だって今もこれからも流加の送り迎えは俺の使命だからね



『じゃあお願いします』


笑う流加



卒業するのはちょっとさみしいけど変わらない物もあるから大丈夫だよね



流加を連れてリビングに降りる



『よし、じゃあ最後の学校行きますか」


那珂に言われてみんなで家を出た



俺と那珂と蛍は確かに今日で高校を卒業するけど、、、



なに一つ変わらない