俺も佐野さんも意味がわからなかった


『じゃあ、いい返事待ってますね』


結城はそれだけいい店を出て行く


『ちょっと結城、、、佐野さん、もう一度ちゃんと歩ちゃんと会って話してあげてくださいね、あとこの繋がりはきっと流加のお兄さんがくれたあなたの親友がくれたチャンスだと俺は思うんです、だからまた会いに来ますから』


そう佐野さんに話して結城の後を追う



結城は店の外で俺を待ってくれていた


『ちょっと結城、急に出て行くなよ』


『悪いな、でもなんか今の彼には魅力を感じないんだ、、あの時会った彼は本当に真っ直ぐで迷いなんてなくて、すごいいい顔してた、でも今の彼は迷いだらけの顔でさ、俺が会いたかったのは今の彼じゃない』


結城は悔しそうに話す


『まあ、それはさ、多分佐野さんが気付くしかないんだよね、多分迷ってるんだよ、それに間違ってる、あとは彼自身がどうするかだね』


『たな、、、』


『本当でも冷静なお前があんなに一方的に言うとは思わなかったわ』


そういつも冷静な結城があんなにも熱くなるなんて


『なあ、近くにあるって、どういう意味だよ』


『さあね、恋も気づいてないんだな、じゃあヒント夢を叶える為に大切な事はなんでしょうね』


結城はそう笑う


俺は気づいた


そうだ一番大切なのは、、、きっと



だから結城はあんなことを言ったんだね


やっと結城の言った意味を理解して俺は結城と家に帰る