だから那珂はほって置けなかったんだろ


那珂が蛍をつれてきた時は本当びっくりした


猫みたいな人間拾ってきて今日から住むとか言うし


蛍は蛍で那珂になついてたし



そのころはまだ俺は二人とバンド組んでなかった



そんな感じで蛍の足りない説明に俺と那珂は色々付け加えた



『俺別に猫じゃないし…流加、だから俺は孤児だよ、でも今は寂しくないみんなが居るから』


『蛍…話してくれてありがとう、ずっとずっと一緒に居ようね』


『だね…じゃあさ流加が俺と結婚してくれる』


なんて笑う蛍


『する~するよ~』


なんて流加まで言ってるし


『ダメ』


那珂と俺の声が被り二人を引き離した


蛍はこう見えて結局遊び人だったりするし


なにより俺が認めません


流加は大切な姫だから


そんなことを思っていたら


『次はじゃあ』


蛍がそう笑いながら言う


『俺からはなすか』



那珂が口をあけた


『え?俺最後?』


『その方が解りやすい』


確かに先に那珂の話をした方がわかりやすいだろうと思い素直に返事をした