佐野さんな結城を見て答える


『すいません、全く話してる意味がわかりません』


まあ、そうだよな急に現れてカメラマンの力を使わせて欲しいなんて言われても意味がわからないよな


それにどこをどう見ても結城は普通の高校生に見えるしな


『やっぱり急すぎるよね、いちから説明させてもらうと、俺は今親の会社を手伝ってて、今ももう幹部なんだけどね、卒業したら正式に会社に入る、まあ将来的には社長になるんだけど、そのまま親の会社継ぐだけじゃ面白くないから新しく今まで無かった事業を始めようかなとおもってさ、アーティストを応援できる事務所を作るつもりなんです、恋たちのバンドももううちの事務所入りすることは決まってます、だなら君にもうちでやって欲しいんだ、その誘いに今日来ました』


結城はそう佐野さんに説明した



『なんで俺なんですか?』


そう佐野さんは聞いていた


『ただあなたの写真に惚れたからです』


結城は笑顔で言う


『俺の写真って、流加ちゃんに渡した本のことですか?』


佐野さんはそう聞き返す



『確かにそれを昨日見せてもらいました、でも俺があなたを知ったのはもっと前です、昔あなたが特別賞を取ったあの写真を見た時からずっとあなたを探してました』


そう結城は言う