seid恋


流加とみんなと距離を置いて二ヶ月が過ぎた



今俺の前に那珂と蛍が居る



学校が終わり普段通り兄貴の家に帰ってきたらすでに学校で別れたはずの那珂と蛍が兄貴の家の前で待って居たんだ



『どうしたんだよ?二人して』


『話しがあるんだ』


那珂はいつになく真面目にそう言うから二人を部屋に入れた



『恋、もういいだろ?帰ってこい』


那珂が言う


『まだ、ダメだよ、俺わかんないんだよ、いくら考えても答えなんてみつからなくて、、、、』


そう答えた瞬間那珂が言う


『いい加減にしろよ、流加が今どんな気持ちで居るかどんな気持ちでお前が帰って来るの待ってると思う?毎晩泣いてるんだよ』



『恋、姫ね、毎日恋の部屋で寝てるんだよ、初めは恋の匂いがする布団がいいんだろうなって思ったんだ、でも流石に今はもう匂いも消えてるそれでも少しでも恋をそばに感じたくて、今もまだ恋のベッドで寝てるの』



そう那珂に続き蛍も言う



『恋、流加の気持ちも考えてやれ』



『そうだよ、恋、姫ね、恋が居なくなってから自分を傷つけてる、姫の腕には今凄い傷が沢山あるの、本当は気づいた時にすぐに恋に言いたかったんだけど那珂が恋も苦しんでるから言うなって、、、でももう限界だよ、姫は恋が居なきゃダメなんだよ』


蛍は泣きそうになりながらそう話した



蛍から聞かされた事に俺はショックを隠せなかった