そのまま泣き続けて疲れて眠ってしまったみたいだ



『もう限界だな』


『うん、もう無理だよ、こんな姫見てれない』


そう那珂と蛍の声を聞きながら私は眠っていた




翌朝、私は自分の部屋の布団に居た



きっと那珂が運んでくれたんだろう


学校に行く時間だったけど、泣きすぎた私の目は腫れてしまっていて、体はダルすぎる



だから重い体をなんとか動かして恋の部屋に行き恋のベッドに倒れこみ布団を抱きしめた



恋の匂いはもう残ってなくてそれでも少しでも恋を感じたくて恋の部屋で眠る



もうなにもかもどうでもよくて恋が居なきゃもう生きてることさえ意味がわからなくて



学校にもどこにも行きたくなくて



ただ恋を思い眠った




夢の中での恋はいつもと変わらず笑顔で私を抱きしめてくれる




だから夢の中でだけでも恋の温もりを感じたくて眠りにつく



でも目を覚ませば恋は居なくてまた淋しさに襲われる


私には恋がどれほど大きい存在だったか痛いくらい思い知らされた



私があの時恋にちゃんと話していたら恋は居なくならなかったそんな後悔ばかり頭に浮かんでしまう



だからまあ浅い眠りにつく恋に会いたくて