学校に行けば毎日嫌でも先生に会う


先生は何も言わない、多分先生なりの優しさなんだと思う


でもその優しささえ今は苦しい


先生を見れば嫌でも恋を思い出すから



昼休み想羅たちに傷がバレそうになった


いや多分バレてる、でもみんなみてない振りをしてくれた



こんなにも周りに気を使わせてる自分が嫌で許せなかった


なにより恋を追い詰めた自分が嫌で仕方なかった




『那珂、ごめんなさい、また切っちゃった』


夜リビングに行き那珂に言う


那珂はすぐに傷の手当てをしてくれた



『流加、切っちゃダメだよ、もう自分を傷つけるなよ』


私の傷だらけの腕を見て那珂は今にも泣きそうに言う



『ごめんなさい、でも恋を追い詰めたのは私でしょ、、、那珂、恋に会いたい、恋がもう帰ってこない気がして怖いの、恋が、、、恋に会いたいよ、那珂、恋に恋に会いたい』


私はもう限界だったんだ


泣きながら私は那珂にすがるようにあり得ないくらい恋の名前を呼びながら泣き続けた



そんな私を那珂と蛍は苦しそうに見ていた



真琴さんは私を抱きしめてずっと抱き締めてくれていた