想羅や沙菜たちも心配してる



真琴さんも恋が居なくなってから毎日家に来てくれてる


でも私の心は悲鳴をあげていて、恋に会いたくて切なくなる



結局その切なさを私は自分を傷つける事で紛らわした



想羅たちとあんなに約束したのに恋が居ないだけで私の心は壊れてしまう



『流加、ダメだよ、自分傷つけたら恋が悲しむ』


那珂と蛍に傷を見られて言われてしまう


でもそれ以上は何も言わなかった


今の私にはこれで傷つけることで、気持ちを保っていることを二人は気づいていたんだろう



『ごめんなさい』


二人にただただ謝り続けた


『姫は何も悪くないだから謝らないで』


二人の優しさが余計に私を追い詰めた



こんなことをしても恋は戻らないことも、那珂や蛍が悲しんでることもわかるのにどうしても不安は消えなくて



恋の気持ちがわからなくて不安でまた自分で自分を傷つける



その繰り返しなんだ



恋がそばに居なきゃ私は自分の心さえたもてないなんて



こんな私じゃダメなんだよね



わかっていても恋の温もりを探してはまた傷をつける



『流加、恋は帰って来るから信じて待とう』



那珂はそう切なそうに言う



蛍もまた辛そうに笑ってくれる