ただ俺は兄貴を見て落ち着いて話しを聞く事にした



『見間違いじゃない、しかも昨日だけじゃない、ここ最近何度も同じ光景を見たんだ、始めは見間違いだと思ったよ俺も、でもあれは間違いなく岡崎だった』


兄貴はそう話し始めた


『お前も知ってると思ってたし、知り合いかなとも考えた、でも今日も同じ場所で岡崎を見たんだ、だから後ろを付けた、ライブの前日に男と居るのは何かがおかしいそう思ったからな、そしたら岡崎が男と一緒にマンションに入ってたんだ』


兄貴はそこまで話して俺を見た


俺は何故か冷静で居れた



『すぐに出て来ると思って待ってたんだ、出て来たら声をかけようと思ってな、でも出てくる気配がなかった、俺は今からどうしても行かなきゃいけない用事がある、見てしまったからにはお前に言わないわけにはいかない、だから一応お前にそのマンションの場所教えとこうと思ってな』


兄貴はそう言い俺に一枚の紙を渡した


紙にはマンションらしき住所が書かれて居た


俺はただそれを受け取る



『兄貴、本当に見間違いじゃないんだよね?』


兄貴にもう一度聞いた



『ああ、残念だけど、あれは間違いなく岡崎だったよ』


そう兄貴は言うからきっと見間違いじゃない



俺は言葉を失ってそれ以上何も言えなかった


流加が男と、、、しかもライブの前日にライブの打ち合わせを休んでまで



流加はいったい何を隠してるんだろう