那珂は那珂で苦しんだと気づかされた


『ねぇ、真琴さんの気持ちは聞いたの?私たちの気持ち考えて決断したのは嬉しいよ、でも那珂や真琴さんが苦しんで手に入れた成功なんて、嬉しくない、那珂は真琴さんが居るから那珂らしくいられるんじゃないの?』


流加は那珂に伝えてる



『でもどうしたらいいか俺にはわからない、バンドも真琴も大切だよ、でもだからこそ傷つけたくない』


『傷つけたくないなら別れるなんて言わないで真琴さん、泣かせたらダメじゃん、大丈夫上手くいくから』


流加はそう言い那珂を見た


『ありがとう、でも』


那珂は俺と蛍を見ていた


『那珂、家なら俺ら自分らで探すからさ』


『そうだよ、那珂は気にしなくていいから素直になりなよ』


きっと那珂が気にしてるのはそこなんだろう


俺と蛍の心配をしてるのだろう

それさえなけりゃきっと別れるなんて言わずに戦うはずだから


『でも、、、』


『じゃあさライブ見てもらおうよ親にさ、、、それで決めてもらおう?』


流加がそう提案した


『そうだな、それからでも遅くないよ』


『ああ、わかった、親に聞いてみるよ、真琴とも話さなきゃな』


そう那珂は納得した


それから那珂は真琴と話す為にスタジオをあとにした



結局連絡は出来ずに俺らは自宅に帰った