流加は那珂を見て話し出した


『那珂、バンド始め出した頃に私が言ったこと忘れたの?』


『え?流加が言ったこと?』


『うん』


『姫約束じゃないの?姫は絶対俺たちが守る、姫の命令は絶対ってことじゃないの?』


那珂は不思議そうに答えた


『やっぱり忘れてるし』


流加は不満そうに言う


『え?他に何か言ったかな?恋、蛍、覚えてる?』


那珂は俺と蛍に聞く


俺はわからなくて首を振る


その横で蛍が言う


『世界に連れてって』


『大正解、さすが蛍だね、ひどいよ恋も那珂も』


流加はふてながら言う


『いや、あれは遊びに連れてけってことじゃないのか?』


俺が流加に聞く


『恋バカ??まあ、知ってたけどね』


なんて笑い出した


意味がまったくわかりません


世界に連れてけって、、、、



まさか、、、俺が気づいたのと同時に那珂が言う


『あれって冗談じゃないのか?もしかしなくても、あれはプロになって世界が見たいって意味?』


那珂はまさかって顔で流加を見た


『そうだよ、やるからには本気だよって意味だったんだけどな、那珂皆このメンバーなら世界にだって行けるって思ってるんだよ、だから那珂だけの夢じゃないみんなの夢なんだよ、もう二度と忘れないで、私たちの夢には那珂がみんなが必要なんだよ』


流加はそう笑いながら言う