だから高校三年になった今年の春にバイトを辞めた


まあ、続けても良かったけど兄貴が辞めろとうるさいから辞めることにしたんだ


『ねぇ?なんでそんなに貯金があるの?』


一人で思い返していたら流加に聞かれた


『ああ、春までバイトしてたし、親父から貰った金もあるしね』


そう説明した


『バイト?知らないよ聞いてない』


流加はそういじけながら言う


まあ、そりゃ知らなくて当然だよな


流加に話したことないし


流加がうちのバンドに入ってからは練習の日にはバイト入れてなかったし


まあ、多分那珂がバンドに今まで以上に力をいれてるのはやっと流加が高校生になったのと、俺がバイトを辞めたからなんだと思う



タイミング的にちょうどよかったんだよね


『バイトかぁー私もしようかな』


なんて流加が言う


『え?ダメだよダメ、流加はしなくていいから、いるもねあるなら買うから流加はバイトしなくていいよ』


慌てて言う


『なんか、それは嫌だ恋にそこまで甘えたくない、でもバイトはいいや、、、お金困ってないし、ほらうちの両親あり得ない額を通帳に入れてくるしね』


そう苦笑いする


『びっくりさせないでください、まあ、両親の思いだと思って甘えてればいいんだよ』


そう頭をグチャグチャに撫でて言う


結局そのあともフラフラして色々買い物をした


流加は服とか雑貨とか買いたい物を結局かなり買っていた



もちろん俺は荷物持ちでした