恋は色々話してくれた


学校の事、龍先輩のこと



気づけば先生の話しになっていた



『兄貴が家に人を入れるの珍しいんだよね、しかも生徒をさ』



恋はそう不思議そうに話す


『そうなんだ、まあ私が恋と付き合ってるからなんじゃない?』


そう恋に言ってみた


『まあ、確かにそれはあるかもしれないな、流加の友達だからかもしれないな』


恋はそう答えて天井を見上げた



『ねぇねぇ先生って本当に彼女居ないの?』


そう聞いたら恋の顔が強張る


『なんで?気になるの?流加ちゃん、兄貴に惚れちゃったの?』


なんてからかわれた


『違うよ、友達が聞いたら今はいいって言ってたからさ?何かあったのかなって?』


そう恋に話した


『多分いない、てか居るわけないよ、昔っても三年位前かな、、、生徒と色々あってね、兄貴は多分本気だった、でも相手は結局違う男の所に行ったんだよ』



そう話してくれた先生の昔話は切なくて、、、涙が流れてしまった



ただ私は恋の話しを黙って聞いているしか出来なかった


だからあんなに先生は寂しそうな顔をしていたんだってわかった気がした