その時教室のドアが開く


『お前らか、何してんだ、さっさと帰れよ』


入って来たのは神谷先生


『雨とにらめっこ』


冗談を言う花菜


『どうやって帰るか考えてるんです』


真面目に答える想羅


『恋からの連絡待ってるんです』


私もそう先生に答えた


『仕方ないな、送ってやるよ、今回だけ特別に』




なんて先生は言いながら笑う


『先生仕事は?』


里奈が聞く


『今日は終わった、お前ら帰せば俺も帰れる、で、どうする?』


なんて先生は笑顔で言う


要するに私たちが帰らなきゃ先生も帰れないってことらしい


『先生の家に行ってみたい』


想羅の思いもよらない一言


『家に来ても何もないぞ』


『でも見て見たいかも先生の一人暮らしとか』


想羅に続き里奈まで言うし


『いやいや、だから何もないって』


先生は少し困りぎみだった


『男の人の一人暮らしってめちゃくちゃ気になるんですけど』


歩まで言い出したし


『いいじゃん、先生皆で行こうよ、沙菜も流加もみたくない?』


まあ、確かに見てみたい気もするけど、恋からの連絡もないし、どうしよう


『いいね、先生の私生活ってどんな暮らしなのか興味あるかも』


ついに沙菜まで言い出した


『仕方ないな、特別だからな、他の奴等には絶対いうなよ』


結局先生は抵抗は虚しく皆に負けてしまた