仕方なく俺は止まる


『なに?』


振り向き聞く


『ごめんなさい』

彼女はそう謝る


『許す気ないからだからもう関わらないで』


そうはっきり伝えた


『わかった、本当にごめんなさい』


そう言い彼女は教室に戻る


『恋、多分大丈夫だから、そんな顔してんなよ』


結城に言われた


『ああ、でも誰かをこんなに憎んだのは親父以来だよ』


そう結城に言うと複雑な顔をしてた


でもすぐに笑顔に戻り言う


『よし、次のライブは俺も行くから姫に会わせてな』


『絶対嫌だ』

前に結城の写メを流加に見せたらかっこいいと言っていたのを思い出してそう答えた


『なんでだよ?いいじゃん俺も姫に会いたいし』


結城が不思議そうに聞いて来る


『絶対結城には会わせない』


『意味わかんないし、いいよ那珂に頼むから』


なんて言い合いをしながら中庭に向かう


『相変わらず遅い』


那珂と蛍はすでに昼を食べていた


『悪い、てかお前らが早すぎんだよ』


『もうなんでもいいから早く食べようぜ』


なんて結城が言う


『先食べてて、俺、流加に電話するからさ』


『なに?なんかあったのか?』

那珂の顔付が変わる


『いや、何もないよ、ただ龍居るじゃんあいつ西高らしくて、あいつの弟が事件に関わってたみたいで、昼休みに流加に謝りに行くってたから流加に言っとこうと思ってさ』


そう説明した