俺は聞く


『居たってことは』



『うん私が中1の時に事故で亡くなった、あの頃はまた家族仲良くてあの日も家族で遊びに行ってた、でも帰り道…私たちの乗ってる車に一台の車が突っ込んで来たの…明らかに向こうの運転ミスで、一瞬だった…本当に一瞬だったの…』



流加はまた泣き始めた


でも流加は話しを辞めようとはせず話し続けた


『気づいた時にはお兄ちゃんが私を庇ってたお母さんもお父さんも怪我してて私だけがお兄ちゃんに守られてかすり傷ですんでた、お兄ちゃん笑いながら私の心配してて、なのに病院つく頃には息が無くてそのまま死んじゃった』



流加はそう一気に話すと少し黙りまたネックレスを寂しそうに触った



すぐにわかったそのネックレスはお兄さんの形見なんだって



『それから全てが音を建てて壊れたの…お母さんもお父さんも仕事に逃げて帰らない日が多くなった私は一人で過ごす日が続いたの…でも寂しくなかったお兄ちゃんが残したこのネックレスがあったからそれにどこかでお父さんもお母さんも今は辛いから逃げてるって信じてたから…』


そこまで話して流加は黙ってしまった