sied恋



思わず言った一言で流加を泣かせてしまった

『ごめん』


『恋のバカ、恋のことなら何でも知りたいって思ったらダメなの?』


『ダメじゃないよ、でもこれは俺の問題で俺が乗り越えなきゃ行けない壁なんだ』


『それでも話して欲しい、恋の思いや考えを知っていたいの』


泣きながら俺を真っ直ぐ見て言う流加


『そうだよな、ごめんな、ただのヤキモチ妬いてるんだよ、流加に友達が出来たのは本当に嬉しいよ、でも同時に怖くて仕方ない、そんな自分が居ることに気づいたんだ』


そう今まで自分の中にこんな感情があるなんて知らなかったんだ


そして流加に俺は続けて話した


『流加がいつか友達が大切になって俺の気持ちが重たくなるんじゃないかって、流加を縛りたくないけど、流加が遠くに行きそうで怖くなる、俺多分、自分が思う以上に束縛しちゃうと思うんだ』


もう流加には隠さずに本心を伝えた


『いいよ、恋になら束縛されても、嬉しいもん、友達は確かに大切だけど恋が居るから私は皆に会えたんだよ、だから恋に束縛されても全然いいもん』


なんて俺を見て笑う