だから多分本当に何も知らずに曲を聞いて好きになってくれたんだと思う



『そっか…姫の歌聞きたい?』


那珂が聞いていた


『めちゃくちゃいい声であの歌聞いてたらもう私たち姫のファンになっちゃったので…聞きたいですよ』


彼女たちが言うから流加は隣でめちゃくちゃ笑ってるし


俺は流加と目が合い


『よかったね』ってアイコンタクトを送る


流加はちょっと困ったら顔をした



知られなたくないのかななんて思う



『そっか、じゃあ今から練習なんだけどスタジオに見に来る?』



那珂は彼女たちに聞いてその後流加を見てる



流加は那珂と目で何か会話してるし


少し妬けちゃったから


『流加ダメ』


そう言って流加の顔を手で隠す


『え?恋どうしたの?』


何が起こったかわからない流加


『ごめん何でもない』



慌てて手を退ける



不思議そうな流加に那珂が言う


『恋は焼きもちやきだからね』

那珂にはバレバレです


『うるさい』


俺は那珂に見透かされてるのが悔しくてそっぽを向いた