しばらくして兄貴と一緒に流加が来た


『恋…』


流加は弱々しく俺の名前を呼ぶ


『おかえり』


俺は流加の頭を撫でて笑う



流加も嬉しそうに安心したかのように笑ってくれた


『よお、何か色々ありがとうな…お前らにも心配かけたな』



兄貴が珍しくおとなしい


『いえいえ』


俺が兄貴を見ながら笑う


『何か恋のくせにムカつくな』

なんて急にいつもの兄貴に戻った



兄貴と色々話してると沙菜ちんが後ろから数名の女の子を連れてくる



『蛍、お迎え来てくれたんだ』

大喜びの沙菜ちん


『当たり前でしょ』


沙菜ちんは蛍に抱きついてる


こいつらよく人前でできるよな

なんて思って居ると流加が顔を除き込んでるのがわかった


『何?流加も抱き締められたいの』



『バカ恋…』


真っ赤になる流加


あ~可愛いな


まあ流加は人前で抱きつくなんて絶対しないだろうけど


『沙菜人が見てる』


後ろに居た女の子の一人が言う


『あ…紹介するね、友達になった歩と里奈と花菜と想羅です』

沙菜が一人づつ俺らに紹介した