そんな流加の泣き声の向こうから友達の声が聞こえる


『私たちが居るから大丈夫ですよ』



本当にいい友達なんだね


流加に言うと流加はまた泣いてるし


でも少し嫉妬してる自分が居るのに気づいた


俺って心狭いのかもしれないと少し思ってしまった



でも流加が認めた友達なんだからきっといい関係を築けるだろうそう思えた


結局流加との電話は泣くばかりの流加の声だった



切る前に俺は流加にいつでもかけてきていいと言ったから携帯を握りしめて眠った



でも流加の泣き声やあの時那珂の電話の向こうで聞こえた流加の叫び声が耳に残ってなかなか眠る事が出来なかった


やっと寝かかった時に携帯がなった


俺の声を聞いて流加は申し訳なさそうに言う


だから流加に寝るまで話そうと言った


携帯代を気にする流加


そんなの兄貴に払わせればいい兄貴の教育が悪くて起こったことなんだから


そう思い流加の電話を切ることなく繋いだままにした


俺も流加の声を聞いていたかったから


そして気づけば朝が来ていた


もちろん携帯は切れてたし


でもいつ切れたのかはわからない


それからまた眠りに着いた