side恋



放課後俺は帰る準備をする


『じゃあ恋また明日な』


『おう…じゃあな』


結城は挨拶だけして帰る


俺も帰ろうと鞄を待った


その時捕まれた腕


『何?』


掴んだ相手はもちろんあの女


『待って話しがあるの』


『だからなに?』


俺は彼女に冷たく言う


『私恋が好き』


彼女からの突然の告白


でも俺の返事は決まってる


『彼女しか好きじゃないから無理』


『少しでも可能性ないの?』


『ない、俺は流加以外好きにならない』


俺ははっきり彼女にそう言い彼女の手を振り払い教室を出た



靴場にはもう那珂たちが居た


『よおお待たせ』


『また捕まったのか?』


那珂が言う


『告白された』


『はぁ?もう恋は何してるの』

蛍に言われた


『流加が知ったら泣きそうだな』


那珂も言う


『言わない方がいいかな?』


俺は二人に聞く


『もちろん断ったんだろ?なら別に隠すことないだろ…知らないでいつかたまたま知ったときのが辛いんじゃない』


那珂に言われて俺は考える