兄貴はそんな俺を笑う


『お前はわがままだな、彼氏なんだからドンと構えとけばいいんじゃね?』



『わかったよ…とりあえず流加気にかけてやってよ、何かあったら連絡してな』



そう兄貴に頼む


『仕方ないな可愛い弟の頼みだからな』


そう兄貴は笑いながらも言ってくれた


それからすぐに電話を切った



本当に心配なんだ


だって流加は少しずつ変わったと言ってもまだ抱えてる傷は完全には癒えてないと思うから


近くに居れば守れるけど2日も離れてたら何もできないから


本当兄貴に言われた通り俺はめちゃくちゃ心配性なのかもしれない


でもこれ以上流加が傷ついたり苦しんだりすることは出来れば起きて欲しくないんだ


流加はもう十分苦しんでるから


それからリビングに行くと珍しく流加がまだ起きてない



まだ行くには時間があるにも関わらず沙菜ちんと真琴は既に来てるし



『恋おはよう珍しく起きてんじゃん』


那珂に言われた


『まあたまにはな』


『じゃあ流加起こしてやって寝坊してるみたいだから』



那珂に言われるがまま流加の部屋に向かった