しばらく話してると部屋のドアを叩く音が聞こえた



『はい…どうぞ』



開いたドアから見えたのは蛍と手を繋いだ沙菜が居た



『ごめんね邪魔して無事に沙菜と付き合う事になりました』



どうやら私たちメンバーは報告好きならしい


『おめでとう』



恋はそう二人に言う


『ありがとう』


『沙菜良かったね』


沙菜の目が少し赤い多分泣いたんだね



私と一緒で気持ちが通じたのが嬉しかったんだね


『流加』


沙菜が私に近づき抱きつく


そして耳元で囁く


『ありがとう、流加のおかげだよ』



何もしてない私に沙菜がお礼を言う



恋と蛍はそんな私たちを優しく見つめてた



その日の夜は結局皆でお祝いした



騒いで騒いで騒ぎすぎなくらい騒いだ



もちろん私のあの歌も沙菜と真琴さんに聞いてもらった


二人とも泣きながら聞いてくれた



皆で幸せになれて良かった



すごくいい顔で皆笑ってたから


この幸せが続く事を皆で願って楽しい時間をすごした



大好きな恋が居て大好きメンバーが居て大好き友達が居る


それが本当に幸せだと思えたんだ