那珂はパソコンの手を止めて俺を見て言う


『流加、今日真琴の家に泊まるらしいよ』



『らしいな…』



『明日は1日流加借りるって真琴言ってたよ』



『そっか…たまにはいいんじゃね』


思ってもないことを声にした


『恋、なに無理してるんだよ俺にくらい本音吐き出せよ』



那珂に言われた


『別に無理なんてしてないよ』


そう言ったけど那珂には通じない



『恋最近お前昔と同じ顔してる、お前と出会ったばっかの時と同じ顔』



那珂に言われてしまった


多分不安が隠しきれてない



『ごめん…やっぱり隠しきれてないか、那珂には敵わないな、俺な不安なんだ流加が学校や周りに馴染んでくのは嬉しい、でも何処かでいつか流加が遠くにいってしまいそうで怖いんだよ』


俺は那珂に吐き出す


『お前はまたそんなことずっと思ってのかよ』


『いつか、流加が居なくなるそんな気がして、流加が沙菜ちんと笑ってるの見たら流加に友達できて嬉しいはずなのに俺が必要なくなりそうで怖くなる…あの笑顔を出すのがいつか俺じゃなくても誰でもよくなりそうで怖いんだ』


気づけば俺は情けないくらい泣いていた