ため息ばかりつく俺に蛍が聞いてきた


『恋…言わないの流加に?』



『言いたいけど怖い…だってまだ幼なじみ好きだったらとか違う人好きだったらとか』



そう気持ちをまだ俺は流加に伝えれてない



『そんな事言ってたら違う男に先越されちゃうよ例えば南さんとか知らない流加の高校の男とか』



蛍が言う



『嫌だ…てか兄貴はないしょ』


『わからないじゃんもし流加が南さん好きになってたらどうすんの?』



蛍が怖いこと言い出す


『いやいやあり得ない…てか無理ダメ嫌だ』



『でしょ?じゃあちゃんと伝えなきゃね…て、まあ俺が言える立場でもないけどね、それにやっぱり怖いよね』



珍しく蛍がそんな事を言う



この時は蛍が悩んでるなんて全くわからなかった




結局その日はなかなか眠れなかった


翌朝いつもの様に流加を学校に送る


『流加今日は迎えに行くからね』


原付を降りた流加に言う


『うんわかった』


そう笑顔で流加は言い学校へ行った