『ここにいてもいいじゃないか』





ゴンはそう言う。

ダメ

それじゃあ






「どっか・・・行ってみたいな」




『・・・そうか』








ゴンは私の腕をつかみ階段を下りていく。

ドキドキしながらついていくのが楽しいな。






散歩かな?

虫取りかな?

鬼ごっこかな?

それともー・・・





ゴンは白いスカートから黒いシャツとジーパンに変わった。



『・・・ちっそれじゃあダメだろ・・・』


私には黒のパーカーを着せた。







『行くぞ』



その目には包帯はなく、サングラスがつけられていた。

私の腕を強く引き、強引に乗り物にのせた。