「でも、ゴキブリで泣くとは……」


もしかして呆れられた?


ゴキブリなんかで騒ぐあたしに呆れた?


何を言われるかとビクビクしていると、




「……お前、本当に可愛いな。」



瑠依の声と同時に、あたしは優しく抱きしめられた。


「……へ?」


「大丈夫。お前は俺が守るから。」


「え……」


急に顔が火照って、身体中熱くなった。