「ギャーー!!!」


ある夏の静かな夜に、誰かの悲鳴が聞こえた。





「ご、ゴキブリーー!!!」


今私の目の前には、真っ黒でつやつやの大きいゴキブリがいる。


「ん?ゴキブリ?」


「瑠依ー、助けてー……」


あたしはもろに泣いている。


「……ちょっと待ってろ。」


そう言って瑠依が持ってきたのは……