「ちっさ・・・」
『・・・・・・・は?』
何だ。この目の前の失礼な生物は。
私が並ぼうとした、と同時に
凄い勢いで滑り込んできた。
「いや、小さいな・・・。
って、女の子――――――――?!」
この人の声で食堂に居た人全ての
視線がこっちに向けられる。
がたがたと・・・・いや、
わなわなと震える変なの。
「お名前は?!何年生?!」
『・・・・・・・・・』
きっと今の私の目はすごく
冷たいだろう。
そんな気がする。
「ちょっ!!レイ?!
食堂では静かにしなきゃ!!」
そういいながら間に入ってきたのは
さっき挨拶されていた人。
・・・ずいぶんと背が高い。
まぁ、いっか。
そう思うとのろのろとその場を
後にした。
(あ・・・ご飯食べに来たんだ・・・)