「ナナ~。起きて!!」


おばあちゃんは寮母をやってる。
私を起こしに来たのは、
ここでバイトというか・・・
働いてるというか・・・
よく分からないミノリさん。


『んっ・・・・』


きびきびと動くミノリさんとは違い
のろのろと動く私。


「ナナ~学校ね、男率高いわよ~。」


にやにやしながら寄ってくる。
でも、そんなの興味ない。


『ふーん』


私は、気の合う友達が作れればいい。
気を使わなくていい友達。


「つれないなぁ~」

『どぉでも、いいよ』


私はセーターに袖を通す。
あれ?


『ねぇ・・・ぶかぶかなんだけど』


私が着たセーターは何とか指の先が
でる・・・かなぁ・・・ってくらいの
ぶかぶか。