「結構です。一人で帰れます」
この人ともう関わっちゃだめだ
あの時、別れた意味がないじゃないか
俺は、この人を思って、この人が大切だから、
だから、だから...
「でも、泣くぐらい腰痛いんだろ?」
いつの間にか涙が流れていた
「大丈夫です!」
「何そんなむきになって「俺はもうあんたとは居たくないんだよ!!」
勢いで言ってしまった言葉に後悔した
「そうかよ。」
そう言った先輩の顔は、見たこともないくらい無で、瞳の奥は黒く何も通さない
俺の腕を離し、脱力したように先輩は俺に背を向け歩き出す
ズキン...ズキン...
胸の奥で何かが俺を攻撃している
今、胸が張り裂けそうに痛い
でも、これはきっと気のせい
だって、これで良かったんだから
これで.....。