「君は?この商品のどんな所をうちに勧めたいの?」
いつの間にか俺に向けられていた視線
少し意地悪そうに上がる骨格が俺を萎縮させる
「私は...」
何がよくて、何を考えて、何に向かってこの商品を作っていたのだろう
俺はただ、与えられて仕事をこなしてただけで、何かこの商品に思いはあるのだろうか
考えれば考えるほど、何から口にすればよいかわからず、ただおどおどする俺に
「すみません。こいつ、こうして企業に直接出向くの初めてなもので。緊張してしまってるようで」
上司が助け舟を出してくれた
「そうだったんですか。すみません。攻め立てようとしたわけではなかったのですが」
そういいながらも、俺から視線をはずすことなく
骨格もまだ上がったまま