「え?...」


リビングに降りてきた俺にされた話は、言葉が出ないほど衝撃的なものだった



「この話結構前から決まってたからね、最初はみんなで引っ越そうって話だったのよ。でも最近理久ものすごく楽しそうに学校通ってたから、急に転校はと思って、もう高校生だし一人暮らしさせようと思ったんだけど、ここんとこその元気が全然なくなっちゃったから。もしもよ?学校で嫌なこととかあったなら、一緒に来ればいいんじゃないかと思って。親として、やっぱり一人にするのは心配だし。」


突然だった。


父さんがまさかの転勤になったのだ



「まあ、ここに残るか、残らないかは理久次第だから。まだ時間もあるし、ゆっくり考えて?」


そう言って、母さんは俺に背を向け、キッチンへ向かう




これは、チャンスなのか

それとも、不幸なのか

でも、その時の俺の意思は一瞬で固まった