先輩の部屋に入り、ベットを背もたれにするように座ると、そのすぐ隣に先輩も座った

いつも以上にドキドキする俺に先輩は


「今日さ、親帰ってこないから、泊まっていかね?」

「へ..」

あまりにも間抜けな声を出してしまい、俺は顔が赤くなる


「あ、いや、別に用事あるとか、嫌だったらいいんだけど...」

先輩は少し焦った様子で、近くにあった本を開き始める


先輩の頬が少し赤くなっていて、つい口元がにやけてしまう


「先輩。本、逆さです」

「えっ」

慌てた先輩もかわいくて、自然と笑顔になっていた


「やっと、笑った」

先輩は俺を見て、微笑むと優しく俺の頭を撫でてくれた