そのぬくもりが、心地よくて自分の手を先輩の手に重ねる
「理久」
そう聞こえた瞬間、俺と先輩の唇が重なった
...先輩、俺の名前知っててくれたんだ
そんなことで、嬉しくなる自分がいた。
リップ音を残し、すぐに放れてしまった唇を名残惜しそうに見つめると
「その顔やめて。やばいから」
そう言った先輩の頬は、少し赤かった
それが嬉しくて、俺が微笑むとギュッと抱きしめられる
「お前は、俺が好きなんだよな?」
そう耳元で囁かれる
その答えとして、ゆっくり頷くと、先輩の腕の力は、さらに強く俺を抱きしめ
「じゃあ、ずっとそばにいて?」
弱弱しく先輩はそう言った