階段を上って一番奥の部屋。


...ここが先輩の部屋か。


高鳴る鼓動を抑えるために、一呼吸置き、ノブに手をかける



..ガチャ


ドアを開けた先には、とても広い空間

なのにそこは、ひどく寂しく感じた


この広い部屋に対して、置いてあるのはベットのみ

周りには、数えきれないほどの本の山

あの人は一体この部屋で...



「..入んねぇの?」


後ろから突然した声に、驚き振り返ると両手にお茶を持った先輩が立っていた


「悪い。お茶しかなかった」

そう言って、俺の横を通り、部屋に入ると近くに散乱していた本の上に置く


「ねぇ、入れば??」

扉の前で立ちっぱなしの俺を見て、先輩は俺に視線を向け、そう言った