俺には彼女がいる。
少し低めの身長に栗色の髪。
髪の長さは胸のあたりまであるが、それを2つに結んでいる。
さすが生徒会副会長といったところだろうか。
顔は整っていて、目もクリクリしている。
頭が良く、誰に対しても優しい為、男女共に人気だ。
運動神経は水泳以外なら何でもできる。
そんな彼女を友人等に自慢したいが、彼女が皆には言わないでほしいと言ったので我慢している。
何だかんだでもうすぐ付き合って1年経つが、デートに一回も行ったことがないというのはどうだろう。
だが、お互いの家にはよく行っていたりしている為、お家デートというものはしている訳だ。
登下校は一緒にしている。
と、いうのも、同じアパートに住んでいるからだ。
「蓮ー」
朝、学校の最寄りの駅でたまに友人に遭遇する。
それが今、俺の名前を呼んだ、柳大輝。
「何だよ?」
「いやー、ミクちゃんと二人でいたからつい、ね?」
「んな言い方しても可愛くねーよ」
「ひどっ」
あー、こいつと話すと疲れる。