本当は彼女と言いたいのに、言えないのは結構キツイ。

ミクが他の男と話してるのを見ると“俺のミクに馴れ馴れしく話すな”と言ってしまいそうになる。

勿論、そんなこと言った時点で、ミクは怒るから口が裂けても言えねーけど。


「課外の席替えちょっといらねーと思った。」


珍しく大輝が真剣な顔で言うから何事かと思った。


「は?んでだよ」

「だってよ、席替える前まではミクちゃんの近くだったのに今はあんなに離れてるんだぜ?」


知らねーよ。
寧ろ、俺的にはその方が安心だ。


「あ、そだ」

「ん?」

「明日、バスケ試合だよな?」

「あーそうだったな。」