「ミク〜」


朝早くから私を呼ぶこの声の主は、私の親友“高橋真奈”。可愛い顔してすごい毒を吐くのが上手い。所謂、小悪魔といったところだ。


「ねぇミク、今日の課外って何だっけ?」


私たちが朝早く学校へ来る理由。
それは、課外を受けているからだ。
進学校で有名な“青常高校”だが、課外を受けるか受けないかは自由に決められる。


「今日は数学だよ」

「あぁ〜私の一番苦手教科〜」

「それ毎回言ってるじゃん」

「だってー…」


そんな会話をしながら課外が行われる教室へと向かう。