銀色に輝くハンドガンサイズの何かを持った男が1人

俺の後ろでそれを上に掲げていた

タイムマシンまで後ろで待機している

「これ、役に立つな」



その男が持っていた物は俺が設計したはずの万能カッターだった


いや、だいぶ違う



あれは俺が発見した新物質を照射して材料を切るだけのもの

あれじゃまるで、レーザーガンではないか



「照射力をだいぶいじらせてもらった。俺もちょっとした科学者でね、これには追尾機能だって着いてる。タイムマシンも設計図だけで充分だった。お前の設計図すごく分かりやすかったしな。」

と、俺にカッターを向ける


ピピッ


電子音とともに自分の身に危険が迫っていることを悟った

「でもよ、もういらないや、お前。凄すぎるヤツは邪魔だし」


俺はタイムマシンに乗り込んだ

次のタイムワープまではまだエネルギーが足りないため、空中でも飛んで逃げるしかない
新物質は万能だからな、飛ぶぐらいなら楽勝だ


ギュイーーーーーーン

はるか下で銃声がした



あの日見た閃光が、背後まで迫ってくる

周囲が暗転し、爆音が響いた


遠くの高台にある自宅から、少年がこちらを見ている気がした


END