次の日、急いで学校に行った。

あ。いた。

「輝君。

おはよう。

ちょっと話がある。

いいかな?」

「え・・あ、

いいけど。」

学校の屋上で私は

輝君にいいたいことをぶちまけることにした。

「何?茜。」

「前にさ、あたし聞いたよね?

昔あったことある?

って。

で、輝君。

ないよ。

って言ったよね?」

「あ、うん・・。」

「あれ・・・・嘘だったんだね。」

「えっ・・?!」

「昨日家の棚の掃除してたら

昔のアルバムが出てきたの。

そこに写ってた。

たくさん。

輝君が。

メモも挟まってた。

私達幼馴染なんでしょ?」

「・・・うん。」

「何で・・」

「え?」

「何で隠してたの?」

「それは」

「教えてくれればよかったのに。

そっか。

記憶がなくなってしまった

あたしには用がないんだ。

ごめんね。

記憶なくしちゃって。

なくしたかったんじゃなかったんだけどなー。

だからさ、

もうこの関係苦しいよ。

バイバイしよっ。

だってあたし

幼馴染の輝君の事

好きになちゃったんだもん。」

「・・・嘘だ・よ・・な?」

「ほんとだよ。

だから、

バイバイだよ。」

「どしてっ」

「輝君の好きな人に悪いもん。

しかも

記憶なくしたあたしには

もう用はないでしょ?

ばいばい・・。

今日から

ともだちじゃなく

クラスメートだよぉっ。」

涙を流しながらそう伝えた。