「茜っっ。今日帰りにクレープたべにいこっ。」

渚からの急なお誘い。

渚はいつも

行きたい場所を思いついたときにいいに来る。

今、朝なのに。

でもそういうとこが

渚のいいところ…だと思う。

「いいよ。」

「やったぁー。」

「あははっ。」

やっぱり私には

何気ない普通の日常がいいんだよ。

七奈君とは別世界を生きてる。

そ・・・だよね?

「そーいえばっ、榊君って彼女いるのかなっ?」

「え!どうして急に?」

「えー。だって

榊君っていろいろと謎多いじゃん?

誰から告白されても

断ってるみたいだし。」

「好きなの?七奈君の事。」

「うーん。

普通だよ。

でも、ちょーぉっ

イケメンだよねー。

そんな榊君と幼馴染なんて、

うらやましいーー。」

「そぉかな?

でも、あたし昔の事

覚えてないし・・。」

「でもいいなぁっ。」

「そ?渚らしいね。」

「えへ。

あ。輝君だー。

おはよー。」

「おはよ。」

ひっ、輝君!?

「輝君っ、お、おはよっ。」

出来るだけ自然に

出来るだけ笑顔で言った。

「おはよぅ。茜。」


笑いかけてくれた。

とっても

心が温かくなった。