ガラッとも言わず、スーッと開く扉。

そこには一人で寝ている男子がいた。




佐々木隆太郎



彼であった。




「寝てる・・・。」
私はため息をついた。
顔を布団の中に隠していた。
「じゃあ、お母さんは隆太郎君のお母さんに挨拶してくるから。」
「ん。」




・・・暇すぎる。
なんだこりゃ。
私は、窓の外を見た。
今日は、晴天だ。
はぁ・・・・・・・・・。
暇。



「あ、こんにちは。」
むくっと起き上がった。
佐々木隆太郎だ。