「倉野さん、おはようございます!」 携帯の向こうから聞こえてくる大きい声。 マネージャーの吉川のモーニングコールだ。 「ん、おはよ。」 「おはよ、じゃないですよ! もう入り時間10分前ですから。 今家の前にいますから早く出てきてください!」 ・・・吉川からの電話で起きたことなんて言えない。 「分かった。」 俺は寝癖のまま、 服を適当に着替え、ダテネガメをかけ 吉川の車へと向かった。