( 何故君は一人隅で泣いているの )


小さな小さな声が聞こえる
何かを堪える様な抑えた声が

僕は声を辿る
其処に居たのは小さく座る女の子
僕はそっと問い掛けた
「何故そんなところで泣いているの」

女の子は言った
「泣いている姿なんて見っともないでしょう」

僕はこう返した
「一人が寂しくないのかい」
彼女は小さな声で答える
「いいえ、とても寂しいわ」

人間は何て弱い生き物だろう
この世は何て矛盾だらけなんだろう

寂しいならば大勢の前で泣き叫べばいいのに
助けて欲しいと大声を出せばいいのに

それを自分の中に仕舞い込んで
苦しんで、他人の所為にしてしまう
「何故助けてくれないのか」と

誰も言葉無しにには分からない
其れは本人が一番分かっている事で

そんな人間だらけの世界
だからこそ人は聞こえない声を聞き
気付き、互いに寄り添い生きていく

何故気付くのかは簡単だ
世界は丸く出来ているのだから


( この世に隅など無いというのに )




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一人じゃない。

地球は丸いですね
意味不ネタ失礼
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